握り締める手の平で。


自分の会社では、月に1度、土日のSHOP当番がある。

通常の経理業務とは違い、二人で一日の接客をこなす。今日は自分の会社に単身赴任で出向として来ている人とペアで。


この人は、若いころにバーテンダーとして働いているときに今の奥さんと出会い、今は高校生になる一児の父。

仕事後、「明日は日曜だし、今日はこれから帰られるんですか?」と聞いたら、「・・・息子が登校拒否になってしまって・・・。」と。

朝、奥さんが働きに出た後、息子さんは誰もいない家に戻ってきて一人で過ごしていたらしい。先生からの電話で、学校に行っていない事実を両親が知ったそうな。昼に神妙な面持ちで誰かに電話していたのは、そういう理由があったんだね。

踏み込んではいけないかとも思ったけれど、「息子さん、なにかあったんですか。」と聞くと、「夏休みの宿題をやってねーんだよきっと!笑」なんて笑っていたんだけれど。表情はとてもそんな風に思っているようには感じられなかった。


息子さんには、不登校の理由は深く聞かなかったらしい。
けれど昨晩電話で、

「お前が大変だったら、転校しても良いんだよ。お前が元気でさえいてくれれば、俺はそれで良いんだよ。」

とだけ伝えたと。


・・・うるっときた。言葉では伝えられないものを、すべて汲み取ってあげたんだね。息子さんにとっては一生忘れられない言葉になったんだろうな。

その息子さん、今日は学校でイベントがあったらしい。今日は、いつもよりも大分早起きして、久しぶりに学校へ向かったそうだ。


そんな、今日の感動したお話。


そんなこんなでんじゃまたね♪