決して過去には生きないでと。

"最初じゃなく最高でもないかもしれないけれど やがて愛に変わる最後の恋と呼べる そう思うよ"

「人が口から出す言葉は、突き詰めれば全てが自分の存在を肯定するための言葉ではないのか?」。そんなTAKUROの言葉をを聞いてふと頭に浮かんだのが、このホワイトロードの歌詞でもあって。


おくらばせながらyou tubeでモバミー特別編をご拝聴。その中で流れていた「真実」という曲にすっかり聴き入ってしまった。

「真実」というこの曲は、そんな「自分は本当のことを言えているのか?口から出る言葉は、本当は自分自身を納得させるための言葉ではないのか?」というTAKUROの自身への問いに対して描いた曲であると。そんなこの曲はTAKUROが今まで吐綴することの出来なかった「真実」を綴ったかのような歌詞。


"息を殺して進め 霧の中這い続けながら 何を手にして歌う? 怖くて声が震えている"
"涙止まってくれ 誰か気づく前に"


「何を手にして歌う?」の言葉は、「誰を想って歌う?」と置き換えられるのではなかろうか?「真実」を歌うということに対する葛藤、それはTAKUROにとってたやすいことではないと思う。


"抱えきれないほどの夢の途中で 別れた笑顔のとげが抜けない"

"手にしたものを守るために 大切な温もりを離しました"

"忘れることで人はきっと 忘れ得ぬ悲しみと共に生きてる
あの日二人がなくしたもの 夏の日のひまわりのように揺れてた"真実""


当時、GLAYを守るために離した大切な手と、無邪気な心からの「真実」。


"後悔は今でも時々顔をのぞかせる"

でも、

"決して過去には生きないで"と。


それもまた"真実"であるからこそ。


深いなぁ。